白内障の手術の前に行われる検査

白内障の手術の前に行われる検査

白内障手術の前には、問題なく手術ができるように手術方法を決めるための検査を行います。

 

白内障手術前に行われる検査

視力低下の原因が白内障だけなのかを調べ、角膜内皮細胞(※)の状態、数を調べます。角膜内皮細胞は再生能力がなく、一定数減ってしまうと透明性がなくなり濁ってしまうため、白内障手術でレンズを入れても角膜自体が混濁してしまうため、白内障の手術はできないということになります。

※:黒目の一番内側にある細胞で黒目の呼吸や代謝を担っており黒目の透明性を維持する大事な細胞です

 

その他に一般的な胸部レントゲン・心電図・血液・尿検査に加え手術前の検査として・・・

  • 視力検査:

    一般に遠くを見る遠見視力とメガネやコンタクトレンズを使う矯正視力を調べる。矯正視力が低下していると白内障や網膜に障害がある可能性があるため、近視や遠視の状態も調べます

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  • 眼底検査:

    網膜の状態を調べる

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  • 細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう):

    隙間を通した細い光を当て顕微鏡で眼の中を拡大して観察する検査で、角膜や水晶体の濁りを調べます。水晶体のどの部分が濁っているかがわかります。

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  • 眼軸長検査(がんじくちょうけんさ):

    眼内レンズの度数を決める

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  • 角膜内皮細胞検査:

    角膜の内皮細胞が減ってないか調べる

 

さらに水晶体の濁りが進行しているようなら、

  • 網膜の電気的検査:

    光刺激で網膜の電気的な反応を波形化して機能の異常を検査します。

  •  

  • 超音波検査:

    瞼の上から超音波を当て眼球内を画像化し、水晶体の濁りや眼内出血で観察できないとき使用します。

を行います

 

 

  ★白内障手術
  白内障の手術は、濁った水晶体を取り除き人工のレンズを入れるというものです
  手術は3種類あります
  「水晶体超音波乳化吸引術」+眼内レンズ挿入術」
この方法が、白内障の手術の主流になっています。のちほど詳しく説明します
濁った水晶体の中身だけを砕いて吸い出し、取り除いた水晶体の代わりに
眼内レンズ挿入する手術です。

 

「嚢外(のうがい)摘出術」+眼内レンズ挿入術
   白内障を放置しすぎることで、水晶体は硬くなり、超音波で砕くことができなく 
なってしまった場合や水晶体を支える部分が弱く超音波に耐えられないような場合に砕かずにそのまま水晶体を摘出する方法です。この手術は眼球を半周近く
   切開し嚢の中に眼内レンズ挿入します。傷口が大きいため糸で縫わなくてはなりません。術後炎症を起こしやすく、糸で縫うことで眼球もひずみ乱視になり
   やすいと言われています。
   白内障が進行している場合に行われる手術方法です

 

  「嚢内摘出術」
白内障で白く濁っている水晶体を包んでいる袋(嚢)ごと取り除く手術です
現在はほとんど行われない手術方法です。水晶体を嚢ごと取り除いてしまうのですから、眼内レンズ挿入はできないしレンズの役割の水晶体がないわけですから
   メガネで視力を合わせなければなりません。そのためほとんど行っておりません