白内障手術の種類とその流れ

白内障手術の種類とその流れ

白内障の手術は、濁った水晶体を取り除き人工のレンズを入れるというものです。手術は3種類あります。

 

白内障手術の種類

1.水晶体超音波乳化吸引術+眼内レンズ挿入術
この方法が、白内障の手術の主流になっています。のちほど詳しく説明します。濁った水晶体の中身だけを砕いて吸い出し、取り除いた水晶体の代わりに眼内レンズ挿入する手術です。

 

2.嚢外(のうがい)摘出術+眼内レンズ挿入術
白内障を放置しすぎることで、水晶体は硬くなり、超音波で砕くことができなくなってしまった場合や水晶体を支える部分が弱く超音波に耐えられないような場合に砕かずにそのまま水晶体を摘出する方法です。この手術は眼球を半周近く切開し嚢の中に眼内レンズ挿入します。傷口が大きいため糸で縫わなくてはなりません。術後炎症を起こしやすく、糸で縫うことで眼球もひずみ乱視になりやすいと言われています。白内障が進行している場合に行われる手術方法です

 

3.嚢内摘出術
白内障で白く濁っている水晶体を包んでいる袋(嚢)ごと取り除く手術です現在はほとんど行われない手術方法です。水晶体を嚢ごと取り除いてしまうのですから、眼内レンズ挿入はできないしレンズの役割の水晶体がないわけですからメガネで視力を合わせなければなりません。そのためほとんど行っておりません

 

 

白内障手術の流れ

今最も行われている水晶体超音波乳化吸引術についての流れについて説明します。
まず手術が決まりましたら、その数日前から抗菌剤の点眼を始めます。眼球の表面にいる細菌を減らして手術時の感染の可能性を抑えるために行います。医師の指示従い点眼をします。術前に術後に使用される保護メガネを購入された方がよいと思いますので、看護師に確認をしてください

 

★水晶体超音波乳化吸引術

手術前の準備
  1. 麻酔は通常局所麻酔で行います。痛みはほとんどありません多くは点眼麻酔を使用しますが、注射による麻酔を使用する場合もあります。器具などが触るような感覚はあるので、痛みがあったり気分が悪くなったり何かありましたら看護師に伝えてください。
  2. 眼の周囲を丹念に消毒します。眼の周囲に清潔な布がかぶせられます。眼の部分だけ露出した状態になります。
  3. 患者さんがずっと眼を開き続けなくてもいいように瞼を広げる機械がかけられます。
  4. 手術開始となりますが、患者さんは「まっすぐ光を見てください、下を向いてください。」などの指示がありますので、その通り指示に従って眼の向きを変えていただければいいです。部分的にしみたり、押されるような感覚になることがありますが、麻酔が効いているので痛みとして感じることはないと思います

 

手術開始後

手術は顕微鏡を使用して行なわれます。手術は10〜30分ほどです。

  1. まず角膜(黒目)と結膜(白目)の境目におよそ2〜3o程の創から水晶体の周りにある袋(水晶体嚢)を丸く切り取ります。
  2. そこに水を流し入れその勢いで水晶体の周囲部の皮質と後面の後嚢(こうのう:水晶体の後面を包む)とに分離させます。
  3. 次に濁った水晶体を超音波で取り除きます。超音波は1秒間に何万回も振動する手術器械であり、水晶体の核を細かく砕いて皮質と共に吸引します。
  4. 最後に残った水晶体嚢に人工の眼内レンズを折りたたんだ状態で挿入します。挿入したレンズは眼圧で自然に広がります。そしてル−プによって後嚢の前に固定されます。最初に切開した創は傷が小さいため自然に塞がります。

 

以上で手術は終了になります。現在は日帰りの手術もできますので医師と相談して決めてください。
また両眼の手術に関しては進行している方の眼を先に行い、数日〜2週間後にもう一方を手術するのが一般的です。